「スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション 人生・仕事・世界を変える7つの法則」

気になった箇所を抜粋。

(p.49)
とりあえずレストランの雑用係かなにかになり、自分が本当に情熱を傾けられる
ものを探すべきだと思う。アントレプレナーというのは大変な仕事だからね。この
仕事で成功した人と成功できなかった人を分けるものの半分は、忍耐力だと思う
んだ。ほんとうに大変な仕事だからね。人生の大半をかけるんだ。とても厳しい
状況になることもあるし、そこで多くの人はあきらめてしまう。仕方ないと思うよ。
ほんとにきついし、消耗してしまうんだ。家族がいて会社を立ち上げるなんて、
どうしたらいいか僕はわからないほどだ。もちろんそういう人もいるんだけど、と
にかく厳しいよ。かなりの期間、1日18時間、休みなしで働き続けなければならな
い。大きな情熱がなければやりとげられるはずがない。どこかであきらめるはずだ。
つまり、まず、情熱を傾けて正しいと思う問題やまちがい、あるいは何かアイデアが
なければならない。それなしには、最後までやりとげる忍耐力が生まれないからだ。
これが戦いの半分を占めていると僕は思う。(ジョブズ)

(p.109)
イノベーションと研究開発費用の間に関係などない。アップルがマックを開発したころ。
我々の100倍以上もの研究開発費用をIBMは使っていた。お金じゃないんだ。すべ
ては人であり、どう導かれ、どこまで理解できるかなんだ。(スティーブ・ジョブズ)

(p.114)
小さくまとまった計画など立てるな。そんなもので人の血は騒がない。
(ダニエル・ハドソン・バーナム(建築家))

(p.124)
卓越さが求められる場に慣れていない人もいる(ジョブズ)

not「それはできません」 but「どうしたらいいか、今はよくわかりませんが、なんとかします」

(p.125)
多くの会社では、こんなことがよく起きる。とってもクールな車をモーターショー
で見たのに、その4年後、発売された車はなんともお粗末。どうしたんだよって思うよね。
できてたのに、たしかにできてたのに、勝利目前でどうしてだめになるんだよって。
デザイナーはすごいアイデアを出したんだ。でもそれをエンジニアに見せると、
「いや~、それは無理だ。不可能だよ」と言われる。ここで大幅に悪くなる。次に製造
部門に持ってゆくと、また、「そんなものはつくれない」と言われる。こうして、また、
大幅に悪くなる。(ジョブズ)

(p.136)
数十億ドル規模へと成長してゆく過程で、会社はビジョンを見失ってしまう。経営
陣と現場の間には中間管理職が何層も存在するようになるし、製品に対する愛着
や情熱は失われる。強い愛着をもって仕事をするクリエイティブな人々がいても、
5階層もの中間管理職を説得できなければ自分が正しいと思うことは実現できない。
そして、できる人は去り、凡人だけが残る。平凡な会社にならないためには、優秀な
人々を少人数ずつチームとし、それぞれに夢を追わせるのがいい。我々はアーティ
ストであってエンジニアじゃないんだ(ジョブズ)

(p.151)
つまり、人類が成し遂げてきた最高の物に触れ、それを自分の課題に取り組むとい
うことです。ピカソも、『優れた芸術家はまねる、偉大な芸術家は盗む』と言っています。
我々は、偉大なアイデアをどん欲に盗んできました。マッキントッシュがすごくいいもの
になった理由は、ミュージシャンや詩人、アーティスト、あるいは動物学や歴史の専門
家が開発にあたっていたこと、また、彼らがたまたま世界屈指のコンピューター研究者
だったことです。(ジョブズ)

(p.185)
クレージーな人たちがいる。反逆者、厄介者と呼ばれる人たち。四角い穴に丸い杭
を打ち込むように、物事をまるで違う目で見る人たち。彼らは規則を嫌う。彼らは現状
を肯定しない。彼らの言葉に心を打たれる人がいる。反対する人も、賞賛する人もけ
なす人もいる。しかし、彼らを無視することは誰にもできない。なぜなら、彼らは物事
を変えたからだ。彼らは人間を前進させた。彼らはクレージーと言われるが、私たち
は天才だと思う。自分が世界を変えられると本気で信じる人々こそが、本当に世界を
変えているのだから。(「シィンク・ディファレント」キャンペーンのTV広告の詩)

(p.186)
誰かについて知りたければ、「君にとってヒーローは誰?」と尋ねてみるのがいいと
気づいた。そうすれば、その人となりを知ることができる。だから僕らは、「僕らにとって
のヒーローは誰なのか、みんなに語ろう」と思ったんだ。(ジョブズ)

(p.283)
自分の人生をシンプルにデザインすれば成功の可能性が高まることは、信心がなく
てもわかる。ベストセラーになった『ビジョナリー・カンパニー――時代を超える生存
の法則』『ビジョナリー・カンパニー2――飛躍の法則』を書いたジム・コリンズは、大きな
力を持つこの秘密をスタンフォード大学で学んだという。イノベーションと創造性に関する
授業で、お前には修練と焦点が欠けていると言われたのだ。この指摘にコリンズは驚
いた。年の初めに大胆で達成が困難な目標を3つ掲げ、その実現にむけて突きすすむ
のが自分だと思っていたからだ。しかし、「それは修練する生活でなく、忙しいだけの
生活だ」――そう宣告された。
そして宿題をもらう。2000万ドルの遺産が転がり込んだが、あと10年しか生きられない
――そのとき、人生をどう変えるかと聞かれた。いや、正確には何を「やめるか?」と聞か
れたのだ。
この宿題こそ、自分の人生最大の意義を持つ課題だったとコリンズは言う。この宿題を
終えたコリンズは、ヒューレット・パッカードを退社。会社は好きだが職務内容はきらいだ
ったからだ。そして自分の情熱に従い、スタンフォード大学で経営学を教える道を歩きは
じめる。 (中略)
コリンズが提案する、非凡な人生が送れるシ
ンプルな枠組みを紹介しよう。まず、自問
自答する。

心の底から望むものは何か。

自分の遺伝子に組み込まれているのは何か。「自分が生まれたのはこれをするためだっ
た」と感じるのは何をしているときか。

経済的に成立するのは何か。生計を立てられるのは何か。

(p.284)
偉大な芸術作品というのは、完成した作品に盛り込まれたものだけでなく、それと同じ
くらい、盛り込まれなかったものによって構成されている。ふさわしくないものを切り捨て
、真に優れたアーティストとなるには、あるいは、真に優れた作品とするには、修練が
必要だ。交響曲であれ小説であれ、絵画であれ、会社であれ、そして、もっとも大事な
人生であれ、そこに違いはない(ジム・コリンズ)

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