【立待岬】 京豆腐

京とうふ

 

先日3/30(金)、北海道新聞の夕刊、道南情報誌「みなみ風」のリレーコラム「立待岬」に載った文章です。

 

八百屋のくせに京とうふを売ること早3年。販売当初は、「とうふの日」と題し、毎月12日を挟んで前後3回のみの入荷でしたが、今では毎週火・木・土の連続入荷。よくぞここまで来たものだと、我ながらしみじみ。

きっかけは、東京の知人が勧めていたとうふを取り寄せ、とうふの味を再確認してから。とうふと言えば、京都ということで、京都で飲食店を20年以上営んでいた方にめぼしいとうふ屋さんを聞き、とうふ行脚の旅に。食べ比べるとそのおいしいことおいしこと。店ごとに味は違うものの、豆の甘みと風味が味わえるそのおいしさに、売らないのはもったいないと。

売り始めはビクビクでした。賞味期限が製造から5日間。京都から届いた時点で3日目。売価も1丁300円以上。売り損ねるとそのロスたるや目も当てられません。 しかも、当時販売していた地元のとうふは、週に10丁も売れず。そんな店がわざわざ京都から高いとうふを取り寄せる。せっかくなのでとうふの味わい方を知ってもらおうと、料理人の方と「とうふの食べ方講座」も開催。

長い歴史の中、湯とうふがごちそうとして食べられる京都の食文化。それが産みだすとうふのおいしさ。大豆とにがりと水のみでできるシンプルで奥深い製造工程。

何が違うの?、と思ったとうふ好きな方、ぜひ一度おいでやす。以上、八百屋のお勧めでした。

(八百屋すず辰店主)

 

 

 

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