手書きの力

すず辰のPOP(商品カード)は基本手書きです。スーパーなど
では、パソコンで作ったPOPが並びますが、どうも味気なく前々
から「手書き」いいなぁ、と思っていました。手書きだと、なん
となくにじみ出る「お勧め感」があります。書いた人の人柄も出
ます。読む気にもなります(汚い字ではだめですが)5-6年前か
ら、本屋さんが手書き風のPOPを置くようになりましたが、あれ
も手書きの力を活かした一例です。

最初に「手書きがいいなぁ」と思ったのは、本屋の中でも「遊
べる本屋」として、若者に有名なビレッジバンガードさん。この
お店、本に関連して雑貨を陳列して売っているお店で、東京の吉
祥寺や下北沢のお店は宝箱のようで楽しく素敵です。また、その
POP力がまたすごい! 本や雑貨を思わず手にとってしまうような
キャッチコピー、遊びに満ちた言葉のオンパレード。このPOPがあるから、
この商品は売れるってくらい、商品をお客さんに近づける言葉の
力、手書きの勢い。函館近辺だと、元社員の方がやっている、北
斗市七重浜4-39-1の「本を読まない人のための本屋wonderful
world」でその一端が垣間見られます。上磯ダイエーの近くです。
(1号店もいつか行ってみたいところです)

そもそも「伝える」っていえば「手紙」が元祖。手紙も手書き
がいいですよね。最近はメールが便利ですが、やっぱりここぞって時
は手書きが効きます。暑中見舞いや年賀状でも印刷だけでなく、
手書きで一文書いてあると、その人の想いが伝わってきてなんか、
そのはがきをとても大切に感じます。手紙と言えば、週刊文春に
載っていた、南果歩さんの記事に素敵なことが書いてありました。
海外での仕事が多くなった夫の渡辺謙さんのところに行くたびに、
手書きのハガキを部屋のどこかに隠して帰るそうです。生活してい
てふと見つかる「妻からの言葉」。いいですねぇ。一度果歩さんが
ハガキを置き忘れたときに謙さんが部屋中探しまくったとか。うーん
、わかる、わかりますよ謙さん!
【週刊すず辰第22号より抜粋】

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