おいしいものを作る達人たち

すず辰のお店に並ぶ野菜や果物、加工品を作っている方々をご紹介します。

道南の誇る名人、松本さんの野菜たち。

北海道七飯町松本農園

自称「はんかくさい」人。

函館の隣、七飯は藤城にござる、知る人ぞ知る野菜名人、松本久さん。有機栽培と自然栽培の合いの子のようなその農法で、味わい深い野菜を生み出す、自称「はんかくさい」おじい様。
(※「はんかくさい」とは方言で「ばかげた」といった意。)

写真はイタリアのズッキーニ、「トロンペッタ」とパシャリ。イタリア帰りの知り合いのシェフに、「向こうのズッキーニの方がおいしかった」と言われ、作ったもの。写真は種取用に特に大きくしたもので、食べ用は60㎝位の大きさにして出荷。皮が薄く、ほんのりと甘みと風味があり、「ズッキーニってこういう味だったんだ!」とうれしくなるおいしさ。こんなのふつう作りません。

「自然のジオラマ」

どこら辺が「はんかくさい」かっていうと、地下水をハウス内に引いて、小川を作り、そこにクレソンを自生させ、その川岸にいちじく・きんかん・木を植え、オリーヴも数種植わっている(温度不足で実はつかず…)、天然の甘味料ステビアが木の株元に雑草然と茂っていたりする。そこは正に「自然のジオラマ」。別のハウスでは小池を作り、蛍を離し、結果、地域に蛍を復活させるという偉業も成した方。なかなか普通の人がしない「おばかな」ことをしでかす素敵な人なのです。

生でもおいしい春菊。

冬のハウスでゆっくりじっくり育ったその春菊は、あくがほとんどなく生で食べると春菊の香りが口の中で広がり、春菊嫌いな方でも思わず食べてしまうなんともいえない美味しさ。店では「サラダ春菊」と銘打って売っています。
たまーに出てくる、ほうれん草も味わい深く。

春はいろんな花がまっさかり。

何年か前に育てたパクチー(香草・コリアンダー)からこぼれた種が発芽し、ハウスの隅に自生していたり。春は、ルッコラやからし菜の花が畑に生い茂り、山椒の白い花まで愛でることができます。

パクチーの花はどれでしょう?

宝箱のような畑。

紫アスパラもハウスと露地で生え育ち、ハーブ類が生い茂る。少し歩くと、「おい、その踏んでるの〇〇だぞ」と声をかけられ、「食べてみな」とその場で試食。シェフにとっては宝箱のような、混沌とした豊穣な松本さんの畑。機会があればぜひご覧ください。
(注:基本姿勢が「混沌(多様性)」なので、整理好きな方はびっくりされるかも。)

「松本さんの野菜は?」

今では店の常連さんに名前を憶えられている松本さん。
「松本さんの野菜は?」と言ってくるお客さんも。
松本さんが作る野菜は、どれもやさしく野菜本来の味わいがしておいしいと知られているわけです。

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