「ガチョウと黄金の卵」

まずはイソップ童話、「ガチョウと黄金の卵」から。

ある貧しい農夫が、飼っていたガチョウの巣の中にキラキラと輝く黄金の
卵を発見した。最初は誰かのいたずらだろうと捨てようとしたが、考え直し、
念のために市場に持っていくことにした。すると、卵はなんと純金だった。
農夫はこの幸運が信じられなかった。翌日も、同じことが起きた。くる日も
くる日も、農夫は目を覚ますや否や、ガチョウの巣に走って活き、新しい黄
金の卵を発見した。やがて、農夫は大金持ちになった。ところが富が増すに
つれ欲が出て、せっかちになっていった。一日一個しか生まれない黄金の卵
が待ち切れず、ついにガチョウを殺し、腹の中の卵を全部一気に手に入れよ
うと決めた。そして、いざガチョウの腹を開けてみると中は空っぽだった。
黄金の卵はもちろんなく、そのうえ黄金の卵を手に入れる手段さえも、農
夫は失くしてしまったのだ。黄金の卵を生み出してくれるガチョウを殺して
しまったのだ。(「7つの習慣」より抜粋)

「黄金の卵」という結果だけに目を奪われてばかりいると、その卵を生み
出す「ガチョウ」という源・環境をないがしろにしてしまうというお話。結
構日常生活にもちらほら。
子供に「なんかやって」とただ厳しくいってもなかなか素直に聞いてくれま
せんが、ちゃんとぎゅーっと抱きしめて愛情を注いでから何かを頼むとすぐ聞
いてくれたりします。今回の子猫のように(1か月の幼猫が家にやってきました)
、愛する対象があると早寝したり、世話したりと率先して動いたり。「行動」
のために叱咤でなく、本人の「やろう」という心のパワーを養ってやった方が
うまくいく場合が。

一方昨今の経済界。目先の利益や競争に目が行って、結果として賃金削減ば
かりを考える風潮(「経済特区も解雇特区?」)。結果、国内需要を減らし、
産業が立ちいかなくなると。消費者が富まないと消費も生まれず、自らの社員
も消費者の一人というわけで。経済界のえらい方にもう一度童話を読んでもら
いたいと思う今日この頃です。

自省を込めつつ。身の回りの大切な「環境」、大切にしましょうね。

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