先週マルシェのお得意さんに、あいさつ一番怒られました。
「こないだのとうもろこし、スカスカでおいしくなかったわよ!」って。
ちょうど農家さんが交代するタイミングで、先に出していた農家さん
の最終出荷品でした。商品チェックを怠ったこちらのミスです。
「お兄さんが選んだ野菜だから信頼して買ってるんだよ、こんなん
じゃ信用なくすよ!」とさらに一言。
反省するとともに、ありがたいお言葉でした。(同じように先々週の
とうもろこしで、はずれを引いてしまった方ごめんなさい。申告ください。
代わりの品と交換します。)
日々変わる天候の中で育つ野菜たち。名人が栽培しても、時として、
品質にばらつきが生まれます。特に今回は出荷の終盤、要注意時期でした。
「おいしく楽しく健やかな食卓」のための野菜たちですから、「おいしく
なければ」問題です。しかし、まだまだ修行の身、時として野菜の変化を
見逃す場合もあります。そんなとき、今回のお客様のように、バシッと
いっていただけると本当にありがたい!
焼肉チェーン店の「牛角」さんは、創業当初、精算時に「300円お引き
する代わりに、お店のサービスで気になった点を教えてください」とお客様
からの声を積極的に集め、サービスの向上に努めたとか。
最近「苦情」と「クレーム」が混同されますが、「苦情」は不満や不公平に
対し、お客様がサービス改善を要求する行為であり、お店のサービスをもっ
とこうすればいいよと教えてくれている、とてもありがたい行為です。
(ちなみに、「クレーム」は、ケガや被害を受けたことに対し、代償や保証を
要求する行為 。俗にいう、いちゃもんです。)愛があれば、「苦情」となり、
愛がないと「クレーム」になるってところでしょうか。
「週刊すず辰はお客様へのラブレターです」って、たまに軽口たたきますが、
苦情は「お客様からのラブレター」です。 お気づきの点は、どんどんお寄せ下さい。
おいしいものに目がないお客様からの「苦情(愛の言葉)」いただきます。
もちろん、「おいしかった」の一言もぜひ。しっかり農家さんに伝えます。
【週刊すず辰13号より抜粋】
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