
「ググるの禁止」と言われて、何を浮かべるでしょうか。
「ググる」とは「google(グーグル)」というインターネットの検索エンジンで言葉を検索することの意で、総じてパソコンやスマホでわからないことを検索することを言います。
特にスマホが普及した中、若い人たちはわからない言葉があると国語辞典など引かず、スマホですぐに検索。
手軽で便利ではあるのですが、あじけないと40親父は感じてしまいます。
そんな中、「ググるの禁止。わからないことは新解さんに聞こう。」がお店のルールなのが、梁川町のかぜまち軒さん。
若いバイトの子は、最初辞書を引くのに手間取るそうですが、国語辞典を引く楽しさをみんなで味わっているのです。(以下でその様子が少し垣間見れます)
https://www.facebook.com/205709412821287/photos/a.354376507954576.84357.205709412821287/1106393036086249/?type=3&theater
「新解さん」は三省堂が発刊している「新明解国語辞典」の愛称で、「新解さんの謎(赤瀬川原平著)」という本で紹介されて以来、一躍大ヒットしている国語辞典です。
なぜ「新解さん」と呼ばれるかというと、国語辞典ながら人格を持ったかのような独特の語釈(言葉の意味、説明)が新鮮で、本好き、言葉好きの人の間で広まっているのです。
第7版からいくつか挙げますと、
「恋:特定の異性に深い愛情をいだき、その存在が身近に感じられるときは、他のすべてを犠牲にしても惜しくはないほどの満足感・充足感に酔って心が高揚する一方、破局を恐れての不安と焦燥に駆られる心理状態。」(注:第4版、第5版はもう少し踏み込んでます)
「はまぐり:遠浅の海にすむ二枚貝の一種。食べる貝として、最も普通で、おいしい。殻はなめらか。」
「公僕:〔権力を行使するのではなく〕国民に奉仕するものとしての公務員の称。〔ただし実情は、理想とは程遠い〕」。
辞典なのに独断と偏見がいい意味でにじみ出ているといいますか、「最も普通で、おいしい」と言い切ってしまったり、そこまで書いてしまいますか!、とか。
とにかく面白いんです。
(気になる方は「新解さん」とググるといろいろでてきます。)
こども食堂で子どもらに辞典を引いてもらうのも面白いかなと思ったら、かぜまち軒のオーナーのKさんが「新解さん」をプレゼントしてくれました。
店主もつられて明鏡国語辞典を購入。
引き比べの面白さも。
あとは小学生向けの辞典があれば完璧です。
そんなことを脇で楽しみつつ、こども食堂、いよいよ5/19、初開催です。
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