【352】こども食堂をやってみて

週刊すず辰352号から抜粋】

こども食堂をやってみて、なんかこれって政治や社会と似てるのかもなぁーと思うことがあります。

想いだけで金も人手も場所もなかった私が、「こども食堂やります!」って地元の新聞コラムで書いたら。人・物・金が集まってきて、予想以上にできるようになり。

その時の集まり方が、
金があるけど暇がない人は金を出し(毎月振り込んでくれる方もいます!)、
金が大してないけど時間は作れる!、って人がスタッフとして参加し、
物は出すよーって人(農家さん・肉屋さん・魚屋さん・米屋さん、味噌屋さんなど)は物を出し。

それぞれができることを提供しあって、協力し合って。

 

で、参加する子どもや保護者も。
子ども100円、保護者500円(今年度より300円)の参加費を出し、その場を楽しむ。
(万が一、お金が厳しい子が来た場合はタダに)

すず辰店頭で募金してくれるお客さんも多く(月1万弱)、有難い限りです。

 

寄付金や食材で、結果運転資金は溜まっていて、ちゃんと子どもたちのために使わないとなとつねづね思います。

ある意味、寄付金や会費で集まったお金は「税金」みたいやなぁとも思ったり。皆が幸せになるために集まったお金で、そのために如何に有効に使えるかが問われていて。

毎月の活動で、いろんなことが起り、スタッフで話し合いをするわけですが、人それぞれ考え方に違いもあり、見てきたこと、経験値、取り組みへの考え方等々。リーダーは器を試されるなぁ、と高々ボランティア活動で沁みているこの3年ちょいです。

 

違いはあれど、その思いをちゃんと汲み取って、それぞれの想いをまとめてみると、予想以上の力になり、それが子どもらのためになる。

「こども食堂やります!」と希望を社会に投げかけてみれば、あれよあれよといろんな方の協力で続いている現状を想い、いろんな課題が山積みの日本も、旗の振りようでどうとでもなりますし。その旗のもと、いろんな人が協力し合えればめっちゃいろいろのことができる!、ってのは実感ではあります。

というわけで、政治には期待しちゃうのです。

店の隣、本通町会館で行う、はこだてこども食堂も、この8月で3年と4か月。
毎月第3水曜日、子どもらの笑顔とともに、いっしょに料理をし、いっしょに食べる、を続けてこられたことに改めて深く感謝しております。

今後とも、子どもたちの笑顔を第一に、みんなでおいしく楽しく食卓を囲んで行けたらと思います。ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。

「はこだてこども食堂」については以下を。
調理のおばちゃんの想い
地域で子どもを育む場の一つになれたら

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