ブログバトンがやってきた!「待機児童に思うこと」 #taikijidou0challenge

大学の水泳部で、一緒に水球に汗を流し、社会人になって一時期ですが同じ北海道面として旧交を温め、今では同じ子を持つ親である友人から、「ブログバトン」なるものがやってきました。
彼のブログはこちら。 http://harehashire.hatenablog.jp/entry/2016/02/23/015852

その名も「待機児童ゼロチャレンジ」。
このチャレンジはyuichiさんという双子のパパが始めた、問題提起のためのチェーンメールならぬチェーンブログです。http://happy-twinslife.com/papa-shout/taikijidou0-challenge/

「待機児童」について、というとさてどこからって感じですが、いつものノリでつらつらと書いてみたいと思います。(この文章だけ読む方に、簡単ですが自己紹介を。8・5・4歳の3児の家事育児をこなしつつ、函館で小さな八百屋を営む主夫な店主です。普段から子育てネタを書いているのでお鉢が回ってきたのでしょう。)

まず、実体験でいうと、私自体は親として保育園選びにあまり苦労していません。

長女が生まれたときは、東京でした。二人とも働いていて、保育園探しは女房任せ。認可保育園がすべてはずれ、世田谷区の「保育室」なる、0~2歳児までを預かってくれるところに何とか決まりました。その時苦労したのは女房のみです。(感謝してもしきれません。)
保育室は2歳までだったので、次なる保育園探しにきっと苦労することになったのでしょうが、娘が1歳5か月になるときに、函館(住居は隣の北斗市)に転居したのでそれも知らず。ただ函館・北斗で保育所探しは私がしました。(ちょうど転職の狭間で無職だったので)

家から車で30分圏内(今思うと広げすぎですが)の保育園を10数箇所見て回ったものの、11月という年度途中ということもあり、どこも定員を既に超えているような状況。そんな中、とある保育園の先生が「市役所にとにかく預かってもらわないとどうしようもないんです!、ってゴリ押ししなさい。現場(保育園)はどうとでもなるんだから。」っていっていただき、あっ、それでいいんだ、と思い、そのままその保育園を第一志望にして『ゴリ押し』。無事、その保育園に決まり、その後長女、長男、次男と3人ともお世話になっています。

そんな経験から思うのは、『もし地方で仕事を持てるのならば、地方で家族で暮らすのもありですよ』ということです。

函館という地方都市の近くで住んでいるからこそ、比較的あっさり保育園が決まりました。
保育園までは家から車で10分、職場までは30分程度です。
あのまま東京にいたら、こどもは2人止まりで次男には会えなかったかもしれません。
(女房なんて、産まないでいいなら4人目もほしいと言っています。主に育てるのは私ですが(笑))
仕事が夕方に終わったりします。家族との時間が結構持てます。
お給料は相対的に少なくなるかもしれませんが、それとは違う豊かさがあります。
(実は時給になおすと、あまり変わらなかったりします。)
都会から人が少しだけ地方に移動するだけで、地方は簡単に元気になります。都会もきっと住みよくなる気がします。

通勤ラッシュや「一票の格差」の問題も、人が地方にばらければあっさり解決すると思ったりします。
地方だからできること、結構あります。

「地方」だからできること。

「都会」から「地方」というもう一つの「国」に思い切って移住してみるのもありです。
http://www.ikedahayato.com/20151215/50207801.html
(場所にもよりますので、選択は慎重に、自己責任でお願いします。あしかららず。)

それから、『保育園を義務教育化できないかな』ってことです。

「保育園義務養育化」に賛成!

社会学者である古市憲寿さんが提唱していることですが、三つ子の魂百までと言いますが、幼少期の生育環境でどれだけの経験を積むかは、その後のこどもの人格形成、人生に大きな影響を及ぼします。(ちなみに1週間のうち、どれだけ通わせるかは親が決められます。そういう意味では小学校に比べるとゆる~い義務教育です。)

昔に比べ、兄弟が減り、核家族が増え、地域コミュニティが希薄になり、人とのかかわりが少なくなっている中、あえて子供らを小さいときから、人の輪の中にほおり込むことはとても大事なことだと思います。人は人の間で育つから人間になるんです。人にもまれ、生きる姿勢、生きる知恵を学ぶのです。

そして、義務教育であるからには、それを担う保育士の方々の給料はしっかり上げないといけません。
https://www.change.org/p/%E4%BF%9D%E8%82%B2%E5%A3%AB%E3%81%AA%E3%81%A9-%E7%A6%8F%E7%A5%89%E3%81%AE%E3%81%8A%E4%BB%95%E4%BA%8B%E3%81%AE%E8%B3%83%E9%87%91%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%E3%82%92%E7%9B%AE%E6%8C%87%E3%81%97%E3%81%A6?recruiter=80200849&utm_source=share_petition&utm_medium=facebook&utm_campaign=autopublish&utm_term=des-lg-action_alert-no_msg&fb_ref=Default

平成26年度の厚生労働省の賃金構造基本統計調査にあった、保育士と高等学校教員の待遇差です。
〔保育士〕             〔高等学校教員〕
・平均年齢:35.0歳            42.8歳
・勤続年数:7.6年             13.7年
・労働時間:171時間/月        170時間/月
・超過労働:4時間/月           2時間
・月額給与:219,200円         424,000円
・年間賞与:603,000円        1,614,200円
出典:厚生労働省「平成26年度 賃金構造基本統計調査」

まったく同じにするのは無理かもしれませんが、同じこどもを育てる職業でこの差はひどいです。
我が家でも長女が「保育園の先生になりたい」と言っていますが、この待遇を見ると親として手放しでは賛成できません。

保育園の先生方はいろんなスキルの持ち主です。八百屋に雇いたいくらいです。こどもから大人(親・祖父母)と幅広く相手をされているので、総じて人のあしらい方がうまいです。年間の行事ごとでいろんな工作をされますが、あれで店を季節ごとに飾ってもらえるかと思うとすごい力です。子どもの相手で時間がない中、隙間時間で親向けの手帳を書いたり、先の工作、行事ごとの支度など多くの事務仕事も見事にこなされます。すごい処理能力だと思います。

今年、「こども食堂」を立ち上げようと動いていますが、軌道に乗れば、寺子屋的要素も追加し、引退後の保育士の先生方を雇ったらすごいことになるかも、と勝手な妄想をいだいたりしています。

食堂でもなく、料理教室でもなく、やはり「こども食堂」です。

保育資格を持ちながら、保育士として働いていない方が約57万人もいるといいます。箱モノはすでにある程度ありますし、既存の町内会館(公民館)などを活用すれば結構どうとでもなります(小規模保育もありですし)。それよりも、潜在的に保育士の方がいるのに、働きたいと思う方が少ないという実態が大きな問題です。
http://www.j-cast.com/2013/10/27186948.html?p=all

そして何よりも、『こども相手のこととなめすぎです』。

家事・育児を中心にこなす主夫になって早7年あまり。やってみてわかることがあります。
イクメンの悩み?
「褒められたい夫」の皆さま
久しぶりの「こどもの発熱」は大変です。

日本全体がいまだ男性社会で、特に政治を決める方々は「家事育児など女の仕事、男は仕事に邁進すればいい」、という方がほとんどですから、育児の経験などほとんどなし。「政治家は先憂後楽。育児など国民の皆さんの後に楽しめばよい。私は政治に身をささげ、いつも深夜帰宅で子供の成長は寝顔を見るのみ。そんな私を妻はしっかり寝ずにいつも迎えてくれていた」といったことを書いていた引退した政治家の方がおられましたが、「育児はなにも楽しみだけではないですし、妻が寝ずに待っていたは美談でもなんでもないですよ」と言いたくなります。

以下は別の方のブログですが、子育ての大変さをみごとに表現されているなと思うのでご紹介します。
旦那さんにぜひ読んでもらってください。
子育てを大変だと感じる本当の理由

ちなみに3児の子育てをしてきて思うのは、子育ての達成感は子供の成長を感じるときなので、時間的にタイムラグがあり、短期的には子供にいろいろとやろうとすることの邪魔をされるため達成感が得られにくいのかなとは思います。

子育てのコツ?

仕事と家事・育児どっちが大変と論争するのも不毛なので、『旦那が育児休暇をするのなら、奥さんは一人旅に出る』っての荒療治ながら相互理解のためにはありかなと実体験から思います。そもそも国会議員たるもの、3日間ほど保育園実習でもしてみたらよろしい。少しは大変さがわかるというものです。たかが「子育て」、たかが「こども相手」と思っているうちはいつまでたっても本気になれないのではと当事者になって思います。

そして、こどもは未来そのものです。
(函館には「子ども未来部」という名の部署があります。)

未来に投資しないでどうするの!?と思います。

子どもがいるだけで大人は元気がでるんです。

【立待岬】 子供のいる空間は

老人ホームばっかり作っていないで、保育園と老人ホームをセットで作ればいいのにと思います。もっというと、老人、子どもと年代でくくっていないでいっしょくたにしてしまえばいい。(「崖の下のポニョ」がそうでしたね。)

以下のような試みが増えれば、年配の方も生きがいを覚え、わがまま言わず、みんなで一緒に子育てしてといいことずくめです。
『誰も書いてくれる人がいないので、「赤ちゃんのいる老人介護デイサービスのすごいところ」を書いてみます。 』  https://note.mu/jjjp/n/na9814f71cecd

ということで個人的には「こども食堂」という名の、こどもを中心とした新たなコミュニティを作ってみたいと思っています。

「待機児童」から始まって、子育てに絡むいろんな話に拡張してしまいました。
「待機児童解消を望む、働く主夫が考えていること」ってことでお許しください。
子どもが起きて来たのでそろそろ仕事(家事・育児)をしたいと思います。

バトンは誰に渡すのか、ちょっと考えます。

【追記】
ブログバトンをお渡ししたら、世界コンクールで三位になった利き酒師で、料理と日本酒のマリアージュを追究した会員制のお店ELLAS(エジャス)を営まれている(利き酒講座も)、名古屋のタナカジュンコさんがブログに書いてくださいました。

働くお母さん(お父さん)の強~い味方、保育士の方の大きな力について。

サービス力とキカン坊 #taikijidou0challenge

ジュンコさん、お忙しい中、ありがとうございます。

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