安保法制に思うこと。

今週の週刊すず辰の「ちょっとまじめな話」。

少し迷いましたが、「安保法制について」つらつらと書いてみました。

賛成派も反対派も、「平和のために」と思っているのに、対立してしまっている構図が一番心配です。個人的には一部賛成、一部反対(というか、他にやりようがあるのかなと思う点あり)です。

アメリカの傘の元、深く考えてこなかった「国防」についてちゃんと考える良い機会になればなぁと八百屋の親父は思うのです。

甘いでしょうか。

30日には大きな反対デモで大勢の人が国会を取り囲んだようですね。賛成でもも一方であったとか。

店主としては、国防に関し、このままではいけないとは思いつつ、今国会で、一覧の安保法制をワンセットで採決することには反対の立場です。

国を「自衛」することに反対する人はいないと思うのですが、一方で日本は「自国のみでは自衛できていな(日米安保でなんとなくしのいでいる)」かったり。

中国が東アジア・東南アジアで徐々に「軍事」行動に出ていたり。

守ってくれているはずのアメリカが日本が思うほど、実は守る気がなかったり。

さらに、アメリカが起こす他地域での戦闘(イラクの件とか)は実は「正義」でなかったり。

あまりに複雑な状況で、お互い水かけ論で議論が深まらず、国民理解も進まず、不安だけが増大し、結果、数の多い自民(政府)の意見だけが「強行採決」で決まるという現状がとにかく不幸な気がします。

事実は事実として、南シナ海での中国の話や、一方でアメリカが今までしてきた戦争の功罪などをちゃんと議論の遡上にあげられなくては、全うな議論もできず。

かつ、そもそも、「軍隊」と言った時点で違憲になってしまう自衛隊をどうするかという議論自体が、言葉を縛られ、議論が迷走する要因だと感じます。

また、「日本の国土・領海の防衛」という点と、先の大戦の要因となった、国の生命線である輸入燃料(石油・天然ガス等)の輸送路、「シーレーンの防衛」という点は、分けて考えないとあかんのではと思っています。

その点で言うと、まずは「日本の国土・領海の防衛」の範囲で議論を一旦切り分けてはと思います。

(「シーレーンの防衛」という点では、南シナ海等での各国との集団自衛権行使が必要との議論が出てくるでしょうし。あと中東地域に関しては、「戦争しない国、日本」といったイメージがどうもあるようで、紛争解決に勤しむNGO関係者の方は、自衛隊は来ないで!、と切実に思っているとの話も聞きます。)

とにかくアメリ
カについていく、で本当に大丈夫なのって点に関しちゃんとした検証と、線引きが大事だと思います。

ある意味、毒親的なアメリカの「支配」から日本は今後どう自立・親離れしていくかが大事なのかなぁ、とふと思ってみたり。

どちらにせよ、解釈で国の根本をコロッと変えるのでなく、ちゃんと改憲をするのが筋だと思います。

与党内からの健全な批判があってほしいところですが、採決まで持論を述べるなとの話も。(採決に党議拘束をかけるにしても、自由な意見・議論はしてほしいです。)

議論が深まらない国会がとにかく心配です。

追伸:6/20時点にfacebookで店主がつぶやいた言葉です。

「直接、安倍さんの国会答弁を聞いてはいないので、以下イメージだけ。

現状の日本の姿勢のままでは、中国に付け込まれる(付け込まれている)と思いつつ、その一方でどうも安倍さんは「日本を守る」ってこと以上にやりたいことがあるのかなぁ、と一抹の不安を感じてしまうのと、その一方で、反対反対とおっしゃっている方の一部は、「日本を守る」ために現状の危機をちゃんと認識してるのかな?、という疑問。

憲法を守るは大事ですが、それ以上に「日本を守る」が大事で、そのために「憲法を変える必要があれば」、自民党に対し、「そこまで危機感をお持ちなら、憲法改正を真剣に考えるのが筋ではないか? しかし、その一方で今は憲法の縛りがある、その中での最善の国防をぜひ議論しましょう。」と問うてもいいのではと思ってしまいます。

あくまで詳しく国会論戦を見ていませんが、受けているイメージからのぼやきです。」

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