涙もろくなりまして

年を取ると涙もろくなる、とよく言いますが、店主の場合、子どもを持って
から俄然涙腺がゆるくなりました。学生時代、読書と言えば、ノンフィクショ
ンものやエッセイばかり読んでいた店主。小説といえば、せいぜい歴史小説ぐ
らいで、心の機微を描いた小説は読んでもぴんと来ず。「行間を読む」ってこ
とがテンでダメでした。その後、恋愛の中でいろいろ鍛えられ、ネコを飼う中
、親としての心情を知っていった次第です。

最初に思いっきり、ぐっと来てしまった映画が「ハリーポッター」。言わず
と知れたベストセラー小説の映画版ですが、3作目か4作目で他校との交流戦が
描かれ、ラスト付近である生徒が父親の前で死んでしまう場面が出てきます。
その時の父親の悲痛な叫び(子供の名前を叫ぶ)を聞きながら、当時飼ってい
た猫(♂)の姿が浮かび、すごい思いが共鳴して自分も胸が苦しくなり、うる
っときました。それ以外だと、30前後になって出席頻度が増えた友人の結婚式
での「新婦から父親への手紙」。長女が生まれた後は特にだめで、感情移入し
てしまうともう涙腺だだもれ。最近は最初から聞き入らないように気をつけて
います(笑)。この娘ネタはドラマ等でもだめで、そういう場面が出てくると
ちょっと視線をそらせてイメージ(妄想)を膨らませないように気をつけます。

で、そんな店主の涙腺が久々に崩壊したのが、NHKの朝の連ドラ「ごちそう
さん」の12月のとある回。関東大震災で家族を失った女性が出てくる話で、
「子供を失った相手の身の上を想像したみなさい」(みたいな)セリフに思わ
ず目の前にいた3人の子供たちがいなくなることを想像してしまい、もうダメで
した。子供の目の前で父号泣です。「どうしたの、父。どっか痛いの?」と慰め
てくれる長男(3)をぎゅーと抱きしめつつ、涙が止まらない店主でした。子役
の子が涙を流すとき、親が亡くなることを想像するといいますが、本当ですね。
これは助演男優賞を狙えるかも!?

ちなみに長男が今度見たいと言っている映画がクレヨンしんちゃん。タイトル
が「ガチンコ! 逆襲のロボとーちゃん」。お父さんがなぜかロボットになって
しまうというふざけた設定ですが、宣伝文句が「しんちゃん映画史上、最もアツ
イオヤジの闘い。全国のお父さん、男泣き必至!」(こりゃ、やばいかも…)

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