野菜たちの「食事」

野菜たちの「食事(肥料)」について。

有機質の材料をもとにした肥料から栄養分を取っています。
化学肥料は、人間でいうと、加工食品やサプリメント。栄養学
に基づき、もし加工食品やサプリメントだけで栄養を補っている
人がいたら、「健康」そうでしょうか。やはり、ある程度自然の
食材をバランスよく取り入れている、そんな手料理を日々食べて
いる方が健康そうですね。ただし、サプリメントが必ず悪いわけ
でなく、体調の悪いときやちょっと元気を出したいときに「栄養
ドリンク」があるように、すぐ効く、よく効くのが化学肥料です。
要は使い方次第です。また、有機質であればなんでもいいわけでは
ありません。「肉とごはんしか食べない」人よりも、「肉とごはん
と野菜と魚と何でもバランスよく食べる」人のほうが健康です。ってこ
とは、有機質の肥料でも、その材料が何と何で組み合わされているか
も重要です。牛糞だけより、稲ワラや籾殻、落ち葉などの植物性のも
のが入っている方がいいですし。堆肥の材料は植物性のみがいい、
という農家さんもいます。植物である野菜には、植物の材料で肥料
を設計した方がよいということです。ビタミン・ミネラル分をどう摂取する
かも大事です。(おいしさに効いてきます。)

土のイメージは「胃腸」です。人間で腸内環境がいい人は、健康で
美肌でといった話を聞くかと思いますが、土の状態がよいと、野菜は
適切に栄養分を根から吸収できるので、健康に育ちます。自然界では、
いろいろな動植物の食物連鎖の流れで、栄養分が供給されるので、
堆肥・肥料を与えずに、その循環を作り出すことに注力した「自然農法」
という栽培もあります。 (「奇跡のりんご」が有名ですね。)

また、食べすぎもいけません。有機質のものだからといって、大量に
取り込みすぎると、なんらか障害がでます。化学肥料も一緒で、何でも
たくさんあると、栄養分を取り込む努力をする必要がなくなるので、根
がしっかり張られません。大雨やかんばつなど天候不良で、土壌環境が
悪くなるととたんに栄養不足になってしまいます。少々過酷な環境で育
った方が、おいしくなったりします。(「塩トマト」は有名ですね。)

「暴飲暴食は避け、少量多品目でバランスのよい食事」

食事の基本は野菜も人間も一緒です。   【週刊すず辰11号より加筆修正】

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