【こども食堂】3/9のレジュメ

3/9(水)18:30より、函館市青年センターの大会議室にて、「はこだてこども食堂実行委員会」の第1回会合を開きました。18名の方に集まっていただきました。

最初に言いだっしぺの鈴木辰徳よりご挨拶と「こども食堂」の趣旨を以下のURLの内容をもとに説明した後、出席された皆さんに自己紹介いただき、以下のレジュメを元に議論を行いました。

食堂でもなく、料理教室でもなく、やはり「こども食堂」です。

【立待岬】「こども食堂」がやりたいです

「こども食堂」+「こども料理教室」

以下は当日お配りしたレジュメの内容です。議論の内容は改めて書きたいと思います。

≪はこだてこども食堂実行委員会 第1回会合≫

この度はお忙しい中、わざわざお越しいただきありがとうございます。函館に「こども食堂」を作るための第一歩として、皆様のご意見、ご協力をいただければ大変うれしいです。  (文責:鈴木辰徳〔言い出しっぺ〕)

◆「こども食堂」の目指すところ; 詳細は別紙「週刊すず辰(こども食堂号)」をご覧ください。

~こどもたちと いっしょに料理を作って いっしょに食べ いろいろ話し 遊びその中でこどもたちが 料理含め いろんなことを学んでくれるような“場”を作る~ (地域の子どもを地域で見守り地域で育てる場として)

コラムで最初引き合いに出した説明では、
「経済的に厳しかったり、ひとり親で食事の支度がままならなかったりと、様々な事情を抱えた子供らに無料や低価格で食事を提供する場所です。育ち盛りの子供に十分な栄養を取ってもらうとともに、大人数で食卓も囲む楽しさを知ってもらう狙いも」(日経新聞電子版より抜粋)
と書きましたが、まずは地域の大人が地域の子どもと関われる(見守り・育てる)『場』を作りたいと思っています。『場』があり、絆が出来れば、いくらでもおせっかいが焼けます。子供らが気軽に来られる『場』ができることが第一です。結果として10人の子供のうち、本当にサポートすべき子どもが2、3人くらい混じっているような状況になればよいなと思っています。また、一般家庭のお子さんでも、地域で幅広く大人と関わる機会が減っているため、大人たちとの交流する場はすべての子どもたちにとって貴重な場所となると思っています。

◆検討課題いろいろ;

【場所】 いくつか検討しましたが、言い出しっぺの鈴木辰徳が営む八百屋すず辰のすぐ隣にある本通町会館で行おうと思っています。始めるからには継続第一で、中心となって動く鈴木が動きやすく続けやすいところとして会館を選びました。6畳ほどの厨房があり、すぐ隣に大広間があります。過去には地域の法事等も行っていたため、食器類も30くらいあり、ある程度の規模までは対応が可能です。
本通町会館 函館市本通1丁目23?13 0138-53-0188
⇒食器や厨房設備については改めて詳細を確認します。

(その他の検討場所) 参考までに。
・コミュニティカフェ家族 函館市昭和2丁目15?16 0138-85-6553
店主の古澤和子さんにお電話いただき、「第2日曜日」であればお貸しできますよ、と言っていただきました。「日曜」は子どものまだ小さい鈴木家(8・5・4歳の3児)にとって大切な家族団らん日であるため、お断りさせていただきましたが、まるで実家に帰ったかのようなほっこりする空間はこども食堂をやるにはうってつけの場所だと今でも思っています。子供用の遊び部屋もあります。

・宇賀浦町のデイケアセンター 土日
ご出席の浜中さんからのご紹介で、デイケアセンターが土日であればお貸ししますよとおっしゃってくれているのをお聞きしました。場所は確認していませんが、本通から遠いので保留にしておりました。

・コミュニティカフェはなはな 函館市昭和3丁目6?1
こちらは勝手な「構想」のみですが、昭和のコミュニティカフェさんの2階がフリースペースとして貸し出しているため、活用できるのではとある方よりアドバイスを受けました。

・ふれあい食堂いこい 北斗市本郷2
社会法人「函館緑花会」が開設した地域交流施設(オープンから丸1年)。地域住民の活動や憩いの場として活用が広まっており、週3回日替わりランチ(30食限定、300円)を主に高齢者の方向けに提供している。「対象を子どもに広げるとこども食堂になるのでは」と「いこい」のことを教えてくれた方よりアドバイスされました。活動として重なる部分もあるので、先行事例としてお話を伺いに行こうと思っています。

【日程】 まずは月1回から。資金的、人的な運営の目途が立てば、学校の長期休暇などに回数を増やしたいです。隔週、毎週と広げられるのが理想です。スタートとしては4月にテストを実施し、5月より本格スタートとしたいと思っています。会館の空き状況から考え、「第3木曜日」にまずは始めたいなと思っています。

【時間帯】 16時から子供らを受け入れ19時解散。18時に食事と考えると、調理の仕込は16時前から始めることになるかもしれません。16~18時までの間子どもたちは勉強したり、遊んだりと学童のように過ごすことを想定しています。小学校上がったくらいの子であれば一緒に調理もしたいと思っています(子どもら次第ですが)。19時終了時点で親御さんにお子さんを迎えに来てもらいますが(親御さんが一緒に参加する場合もあり)、仕事の都合等でどうしてもそれがかなわない場合はボランティアスタッフのメンバーで家まで送る必要性も出てくるかもしれません。

【対象】 こども食堂と言う限り、子どもたちが主軸ではありますが、子どもたちを育む地域の交流の場としての意味合いから、年配の方にも参加してもらえればと思っています。子どもたちの笑顔を、地域の大人たちが囲む場所であればよいかと思っています。

【保健所との兼ね合い】 「食堂」として見られると飲食店営業許可が必要になります。公の施設である町会館で飲食店営業をすることは現実的でないため、「料理教室」のように、会員が自ら調理した料理を自己責任で食べるという建前を取る必要があると先日市役所に相談に行った際に指摘されました。そのためには、ボランティアスタッフだけでなく、子どもらも基本「こども食堂」の会員となってもらう形をとる必要も出てきます。その他、細かな点について今後保健所と相談の上、調整が必要になってくると思いますが、基本姿勢は「地域の寄合(食事付き)」という形を大事にしたいと思っています。

【食事代(会費)をどう考えるか】 「無料や低価格で子どもに食事を」といいますが、東京などの先行事例を見ると、無料~300円までそれぞれで設定額はいろいろです。施しでなく、少額でも自ら対価を払ってもらうことで子ども自身に自尊心を育んでもらうと考え、あえて子供にも料金を設定しているところもあり、思案のしどころです(そのようなところでも、事情によっては無料で提供するといった柔軟な対応を取っているようです)。地域の寄合という考えで行くと、子どもらは無料に、ただし手伝いを徹底してやってもらうという手もあります。食事の前後の片づけ・掃除や、調理手伝い、年配のボランティアスタッフへの肩たたき等、なんでもよいので、子どもらに自らできることを探し、その場に貢献してもらうという姿勢・経験をしてもらうのもありかなと思っています。ボランティアスタッフ含めた大人の料金については継続性を考え、300~500円(実費+α)の設定を考えています。また、活動への応援として、有志の方には「カンパ」してもらうための寄付箱のようなものを設けたいなと考えています。(活動に援助いただける方が子どもらと一緒に食べにくるということも起こってくると思っています。それこそ、野菜を提供いただく農家さんが食べに来るとか。)

【子どもたちへの呼びかけ】 ラジオ、新聞等で活動を紹介いただく予定ですが、実際に困っているご家庭では新聞を取っていないと言われます。この場合、子どもらとつながりを持つ施設(児童相談所等)へのチラシの配布と、口コミが最大の効果を発揮します。そして、口コミの広がりを待つには何より続けることが肝要です。(東京の事例では、大人10人に対し子どもが1人で始まったというところもあり、地道な活動が必要です。)
⇒現時点での広報予定
・3/17(木)11:10~11:40 FMいるか「暮らしつづれおり」の「人ネットワーク」にて取り組みを紹介してきます。
・立待岬執筆の関係から北海道新聞へは取材依頼がすぐにできます。(函館新聞さんにもお声掛けします)

【食材の仕入】 野菜はすず辰の関係のある地場農家さんでいくつか協力いただけるところが出ていますので、規格外等含め無償や低額で卸していただけるかと思います。少なくとも小売値でなく卸値で仕入できますので、比較的安く手に入ります。お米も知り合いの米農家さんがいますので、通常よりも安く仕入れられるかと思います。問題は、肉、魚、調味料でこちらについては知り合いのシェフや業者さん通じて安く仕入れるルートをこれから検討します。すず辰も取引している、八雲醸造さんのような地元のメーカーさんに直接協力を仰ぐのも手かもしれません。

【調味料について】 継続を考えできるだけ安く仕入れることが前提ではありますが、みりん風調味料のように添加物でごまかした調味料は極力避けたいとも思っています。コストとの兼ね合いで悩みどころですが、家庭の味を食べてもらうためにも、調味料はこだわり過ぎず、でも安きに走らずで決めたいと考えています。

【保険】 食事前の遊びや調理中の子どものケガ(場合によっては帰宅時の送り時も)を考え、何らかの保険をかける予定です。こちらはイベント保険等ただいま調べているところです。

【活動資金】 会費で賄えるのが理想ですが、難しい場合は資金面でサポートいただける会員さんを募ることも手かと思っています。(すでにお一人お声掛けいただいています。)継続第一に考えると、できるだけお金をかけずに続くようにやっていきたいと思っています。

【当日のボランティアのお願い】 すず辰の営業が17時までですので、鈴木本人が実際に動けるのは早くて17時20分以降です。よって、16時からの子どもらの受け入れと対応(勉強・遊びなど)と、食事の仕込とをお手伝いいただかなければなりません。前半の現場仕切りは知人の横山さんにお願いする予定ですが、継続していく中では、鈴木・横山両名が急用で不在の場合でも現場が回るようなボランティアスタッフの体制を作っていきたいと思っています。

【ボランティア間の連絡方法】 一緒にボランティアとして活動いただけそうな方は連絡先をお教えください。継続して連絡を取り合うために、連絡の効率化も考え、メール、ファックスや、パソコンでの会員交流サイトフェイスブックなどでの連絡手段も使用したいと思っていますので、利用可能な連絡手段をお教えいただけるとうれしいです。

【活動記録と広報として】 5月のスタートへ向けた準備およびその後の活動記録として以下のサイトで情報をアップしていきます。
・フェイスブックページ;「函館にこども食堂をつくる。」 https://www.facebook.com/hakodate.kodomo.shokudo/
(5月スタート時からは「はこだてこども食堂」なりに名称変更します。)

・ブログページ; すず辰ブログ内に間借り https://suzutatsu831.com/category/withkids/
(軌道に乗れば、ブログはすず辰とは別に立ち上げてもよいと思っています。)

【その他】 別件で3月末に上京するため、実際行っている人の話を聞いてまりいます。
・気まぐれ八百屋だんだんこども食堂;毎週木曜17:30~20:00 子ども300円 大人500円
こども食堂を最初に始めたお店と言われている八百屋さん。こども食堂以外にもいろんな交流企画を行っている。

・要町あさやけ子ども食堂;第1・第3水曜17:30~19:00 個人宅にて 参加費300円
NPO法人が個人宅を利用してこども食堂を行っている。記事等で見る雰囲気がとてもよいので参考になればと。

・ダイコンこども食堂;第1・第3月曜17:30~20:00 区民会館にて 子ども無料(高校生まで) 大人300円
区民会館を利用している点と子供も調理に参加している点が参考になるかと。参加する子どもを事前に会員登録してもらうように促しており、きっとそれが公の会館利用の胆なのかもと思ったり。

〔はこだてこども食堂実行委員会〕
函館市本通1-24-3 すず辰内 (担当:鈴木)
TEL/FAX:0138-76-9865 メール:suzutatsu831@ncv.jp

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