たけ~にたんざく

  「竹にたんざく 七夕祭り 大いに祝おう ろうそく一本ちょうだいな」
  と言えば、函館では七夕の歌。実は店主、函館に来るまで知りませんでした。七夕の日に、浴衣や甚平姿の子供たちが、この歌を近所の家に行って歌い、お菓子 をもらってくるという風習に、来函当初は、「和製ハロウィーン!?」と驚くばかり。子供が保育園に行っている間は、うちはやらないよ、とばかりに傍観して おりました。
  が、今年、長女が小学校に上がったのを機に、近所の子と一緒に参加するというので、我が家も準備することに。個人的には「あんなにお菓子ばっかりやって、 他にないのかな」との思いもあり、いろんな人への聞き込み。「歯ブラシ」や「スーパーボール」等の別物の話も。ホームセンターで110円もしない「うまい棒」を見てあっさり断念。子供1人当たり40円くらいの予算でお菓子を購入しました。
 当日、女房の仕事が長引き、急遽店を早めに占めて長女を迎えに。
 一緒に回るお友達のお母さんに長女をお任せし、玄関を掃除し、お菓子を準備。17時半前に3-4歳 児の組が一組やってきました。一生懸命歌う子供らに思わず頬が緩みます。夕飯の支度をしつつ待機。ちゃんとチャイムを押す子もいれば、ガチャっと扉を開 け、おもむろに歌いだす子供らも。「ちゃんと顔を見せてから歌おうね」と笑顔を作りつつ思ったり。(開けっ放しの玄関扉を見て)「終わったら扉を閉めて 帰ってね」、と思ったり(笑)。最後の一組が、扉を開けるとすぐにお菓子を取り合う様にあれっと思っていると、ちょうど帰ってきた女房に。「外で歌ってたよ。他の家は玄関開けっ放しにしてるよ。」とも。(「虫入るやん」と心でつぶやきつつ、少々納得。)
  後日、実は歴史のある行事で、明治のころにすでに記録があり、ねぶた(ちょうちん)に灯すろうそくを子供らが集めるのが元々とか。歌の通り、「ろうそくあ げてもいいのかな」といじわるに思いましたが、ある意味正しかったようです。実際参加してみれば子供たちの元気な姿を見て、楽しい一日でした。
 来年は子供らに何をやろうかな。懐と相談しつつ、考えます。
 子供らが大きくなったら、自宅でなく店で果物を配るって見るのもありかもしれません。
 (みかん1個からマンゴー1個まで。マーケティングになるでしょうか??)
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