小売業者としての矜持?

週の後半、たまたま冷気で痛みかけた「水なす」をカットして生のまま試食出ししたら、おもしろいように2-3個買っていくお客さんが!!

大阪の南部、泉州地区の「水なす」。

漬物では知っているとか、名前だけで食べたことないとか、そもそも知らんとか、函館だとなかなか売れなくて、これはこれでおいしいんやけどなぁ、と思っていましたら。

「試食したらこんなにでるんかい!」って感じですが。

まぁ、「百聞は一見にしかず」ならぬ「百聞は一食にしかず」なんですよね。

言葉を駆使して、お客さんの創造力を刺激し、興味を持ってもらうのも小売業として大切な技なわけですが、それよりなにより、「水なす」のきめの細かな肉質と瑞々しい甘さが、「こんなナスもあるんだ?!」、とお客さんの期待値を越えて突き抜け、「こうやったらおいしいかも!」ってイメージが一気に広がるから2-3個購入になるんだろうなとも思ってみたり。

 

そういう意味では、高知の「小夏」も試食するとバカバカ売れるんですよね。

白い綿のふんわりした食感とやさしい香り。

そしてその中に包まれる果肉の酸味と甘みの絶妙なバランス。甘さの奥ゆかしさ。

パッと見レモンに似て酸っぱいのかな?、と思わせておいて、思いもよらぬ上品で奥深い甘っずぱさに思わず購入!
試食が一番簡単な技ですが、八百屋として言葉で、文章でお客さんの食の好奇心を刺激して、新たなおいしさの発見にいざないたいと思います。

何もしなければ、道南では縁のある野菜や果物だけが売れていく。

売らなくても売れていく商品はあったりしますが、それはその前に評判になったから、とか、見た目から味が想像できるわかりやすさがあったりするわけで。

「売らなければ売れない」も逆に真理で。

おいしい上に、売る努力をしたからこそ売れる。

だからこそ、小売業者としての努力のし甲斐があるといいますか。

 

八百屋という小売業者の端くれとして、先週宣伝した青果仲卸マンガ「八百森のエリー」は、「売れないなんてもったいない!」って商品で。

だから、しつこく宣伝です。

ウェブで1-2話無料公開してますので、まずは読んでみてください!
〔第1話〕http://www.moae.jp/comic/yaomorinoelie/1
〔第2話〕http://www.moae.jp/comic/yaomorinoelie/2/1

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