食べられることに感謝して

突然ですが、年明け手術をすることになりました。

脳と耳をつないでいる神経(聴神経)を覆っているさやが肥大してこぶになり、内耳道から飛び出たことで、顔面の感覚をつかさどる三叉神経にぶつかり、痛みが出るようになりました。物理的に神経を刺激してしまっているので、比較的早期発見の今、手術で除去しようという状況です。

正式名称は「(左の)聴神経鞘腫(しょうしゅ)」。耳の神経をおおっている鞘(さや)の細胞が肥大したものです。

部位的にほとんどが良性なのですが、ちょうど神経が集まっている部分(顔面の感覚を司る三叉神経や顔面神経がある)に飛び出てしまい、このこぶが三叉神経に当り、時折激痛が左あご下に走るようになったのが発見のきっかけです。

りんごの味を試食しようと口に入れた瞬間に初めて痛みが走りました。針が刺さったのかという激痛で、その後みかんを試食した時にも同じような激痛が。

痛み自体は断続的に、急にやってくるのですが、特に何かを食べようとしたときに発生する傾向にあり、徐々に痛みがひどくなり、針でぐりぐりっとえぐられたような鋭い痛みに最初の2日間はほとんど食べることができませんでした。

ネット検索と自己診断で神経系かなと見当をつけ、医者の友人に相談し、脳神経内科を受診。MRI画像を取った結果、こぶ(腫瘍)が発見されました。痛み止めの薬が処方されてからは痛みはほぼなくなり、今は平常な生活を送っています。

手術は、後頭部の頭蓋骨を切開し、対象部位のこぶ(腫瘍)を除去する外科手術になります。

再発しないように、こぶをできるだけ(95%以上)除去することと、顔面の感覚と運動を司る、三叉神経および顔面神経を傷つけないことを2大目標として行います。逆に言うと、左耳の聴神経に損傷が起る可能性は五分五分とのお話です。

まぁ、片耳が聞こえなくても、もう片方の耳が聴覚を補うため、運転免許もそのまま更新できるそうですので、まぁよしでしょう。

それよりなりより、安心して食べられることが店主にとっては一大事です。今回食べられない期間を経験しまして、つくづく日々食べられることが替えがたい素晴らしいことなんだと感じました。感謝感謝です。

我が家にとっては、家庭の「主夫」が約1か月いなくなりますので、それはそれで一大事ではありますが、女房・こどもたちが頑張ってくれることと思います。

40の節目での「びっくりぽん」です。まぁ、人生の区切りとしていろいろ考える良い時期ととらえ、手術までの健康維持に努めます。

皆様もご自愛くださいませ。

入院に当たり、以下のように店の営業をお休みします。ご迷惑おかけしますがよろしくお願いします。
https://suzutatsu831.com/年明けの営業について/

【追記】
みなさん、励ましのお言葉ありがとうございます。

女房から突っ込みが入りました。「脳の腫瘍っていうから、皆さんびっくりするんよ。耳の内耳道から神経を覆っているさやが肥大したこぶが飛び出てるだけじゃん。」と。

当初は心配していた女房も、理系の研究者ですので、執刀医の先生から直接説明を受け、疑問を解消してからはかなり冷静です(笑)。

というわけで、本文を一部修正しました。

「脳と耳をつないでいる神経を覆っているさやが肥大してこぶになり、内耳道から飛び出たことで、顔面の感覚をつかさどる三叉神経にぶつかり、痛みが出るようになりました。物理的に神経を刺激してしまっているので、比較的早期発見の今、手術で除去しようという状況です。」

この聴神経鞘腫も、脳・脊髄腫瘍の一種ではありますが、「脳の腫瘍」と書くと余りにインパクトが強いので、直しました。

というわけで、きっと皆さんが思っているほどは大変ではありません。まぁ、それなりに大変ではありますが(笑)。

コメント

  • コメント (2)

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    • 松原 利江
    • 2016年 12月 10日

    びっくりぽんです。
    原因が分かってよかったですね。
    手術の成功、回復をお祈りしています。
    どうぞお大事に。。

    • suzutatsu831
    • 2016年 12月 10日

    >松原さん
     驚かせてすみません。店を休みにしますし、言わないと逆にいろいろ心配されるなと思いまして。

     痛みが出たので、比較的早い発見でした。一休みしてまいります。

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