JAグループ改革案に思ふ

1/4の日経新聞に「農協指導権、3年で全廃」との見出しで、全国の農協を束ねている、全国農業協同組合中央会(JA全中)を骨抜きにしていく政府法案の記事が出ていました。http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS30H5V_T00C15A1MM8000/

記事中に次の文言も。「JA全中は監査代などで地域農協などから毎年80億円程度の負担金を集めている。(中略)政府内には、負担金を使ったTPP交渉や
企業の農業参入などの反対運動を封じることができるとの思惑もある。」 行政に意見を述べる建議権などもなくす、とありますので、今後農業界を代表して、政府に物申せる機関がなくなることにもなります。

JA(農業協同組合)は、組合員である農家さんのための組織として、いろいろと優遇されてきたのですが、最近では、金融・保険事業(JAバンクやJA共済)が稼ぎの主体となり、JAバンクのCM(松下奈緒さんが出ているリスのやつ)を見ているとわかるように、誰のための組織?、と首をかしげたくなる活動をしていることも確かにあります。しかし、改善の必要性はあっても、改革という名のもとに「壊す」必要はありません。政府としては、JAグループに「抵抗勢力」「岩盤規制」「既得権益」などのレッテルを張りたいようですが、どうもきな臭く感じてしまいます。JA側もこれを機会にどんと対案を出せればよいのですが、なかなかどうして。

保険・金融業のお金が今後どう扱われるかも気になるところです。TPPについての懸念は以前書きましたが、天候に左右される農業は、あまり「競争を促進」したり、「効率化」に走るとよくないと思います。

新年早々、八百屋の「まじめな」話でございました。

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