「棚から牡丹餅」もとらえよう?

受験シーズンに入ると思い出すことがあります。

高校入学直後、保護者向けの入部説明会で顧問の先生が言った第一声。
「高校生活は4年間だと思ってください。3年間は部活漬けになるため、勉
強はどうしても二の次になります。しかし、一浪すればみんなちゃんと進
学していきます。」と。実際、始業前、昼休み、放課後と1日3回の練習の
日々。勉強と言えば、日々の授業をそれなりにこなすので手一杯。あとは
テスト1週間前の確認のみ。勉強よりも部活・部活の高校生活でした。そん
なわけで、本格的に勉強を始めたのは高3の10月くらいから。模試で出る志
望大学の合格判定も高3の春のE判定から始まり、D、D、Dと続いた末に受
験直前でやっとこC。そんな中、同じ部活の仲間の一人が弱音をぽろっと。
「やっぱ浪人かなぁ」って。

『確かに俺らは部活ばっかやってて、まともに勉強し出したのは秋からや
し、やるだけやったかと言われるとそらやってないわ。部活のせいにして勉
強サボってた部分もあるし。でも、そんな中でもこれまで積み上げてきたも
んがあるはずやで。棚から牡丹餅(ぼたもち)っていうやん。あれも棚の上
に牡丹餅がなければ、そもそも落ちてこなかったわけやし。そういう意味で
は、棚の上に牡丹餅があるって状況に持ち込むだけの努力はやってきたんち
ゃう。あと牡丹餅が落ちてくるかどうかは神のみぞ知るやわ。ここまで来た
ら、受験当日出せるだけの力を出し切るしかないやん。それでだめならしゃ
あないで。』と変なたとえ話で若かりし日の店主は返しました。

で、結果として2人そろって無事現役合格。(合格最低点+3点とギリギリ
でしたが…)人事を尽くして天命を知る、という言葉がありますが、なかな
かどうして人間甘いもので、「尽くし切れたか」と思うと厳しいものがあっ
たりします。でも、事ここに至ったら、持てる力を総動員するしかありませ
ん。受験でいえば、朝型に生活リズムを切り替え、風邪をひかぬよう体調管
理をしっかりし、受験当日のイメージトレーニング。場所の下見も大事です。
そして、「やるぞ」と肚をくくって力を出し切る。気の持ちようで人間パフ
ォーマンスが違ってきます。頑張れ若人!

(受験生のお知り合いがいらっしゃいましたらお伝えください。)

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