仕事に「愛」を。

マンションの杭打ちデータに不正があった問題で、建設業界の方が書いていた文章でめちゃくちゃ大事だと思った内容を抜粋します。(http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/atcl/knpcolumn/14/505663/102300003/?ST=sp)

『 なぜ不正が起こるのか。笑われるかもしれないが、「愛」がないのだと思う。自分たちがつくる建築への愛、一緒に仕事をする仲間たちへの愛、そして引き渡した後に住む人や利用する人への愛。嫌々やらされ仕事をこなすばかりでは、愛のない建築だらけになってしまう。

性悪説に立って法制度をがんじがらめに厳格化するよりも、プロがやりがいや誇りを持って仕事に愛を注ぎ込める環境をつくることが先決だ。まずは、適正な工期と適正なコスト。誠実なプロが馬鹿を見ない建築界にしたい。』

全ての業界で言えることですが、一部の人の不正による問題が発覚すると、とかく「管理体制を強化」とか、「チェックを厳正にする」とかってことが言われます。結果、書類の束だけが増えて、本業に専念する時間と意欲がそがれていくという事態が生まれてしまいます。

農業界でいうと、店主が社会人なりたての頃に起った、産地偽証の問題や、無登録農薬の問題など。「食べものを作っている」と意識が薄れ、「如何にコストをかけずに儲けるか」ということだけを優先した結果です。

寓話を一つ(「二人の石切り職人」)。
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旅人が訪ねた町では新しい教会が建設中でした。

旅人は現場で働く二人の石切り職人に聞きました。

「あなたは、何をしているのですか。」

一人は不愉快そうな表情を浮かべ、ぶっきらぼうに答えました。

「このいまいましい石を切るために、悪戦苦闘しているのさ。」

もう一人は表情を輝かせ、生き生きとした声で言いました。

「ええ、いま、私は、多くの人の心のやすらぎの場となる素晴らしい教会を造っているのです。
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まだ従業員は一人ですが、社訓のひとつを「愛だろ、愛っ。」にしようかな、と思います。「その仕事に愛はあるのか!?」って問いかけるとか。

(以下、過去に「愛」について書いたブログ。)

「愛だろ、愛っ。」

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